細川香代子氏コラム〈2/3〉

- 細川 香代子(ほそかわ かよこ)氏
医療法人財団 荻窪病院 看護部 看護部長
東京医科大学病院付属看護専門学校卒業後、東京医科大学病院救急救命センター入職。医療法人恵山会丸山病院看護部長、医療法人誠馨会セコメディック病院副看護部長・メディカルセーフティマネージャー、セコム医療システム株式会社病院支援本部課長、荻窪病院看護部長、セコム医療システム株式会社看護師特定行為研修センター長、東京看護協会勤務を経て2023年1月より現職。
医療安全管理を専門分野とし、医療事故防止や危険予知訓練に関する研修の講師を多数務める。
5Sにコミットする
ここからは、5S活動の具体的な取り組みをご紹介します。
職場のスタッフへ5S活動の話をすると「整理整頓が大事なことは知っています。私は毎日掃除をしてきれいにしていますので5S活動は、必要ありません」と言われることがあります。ですが5S活動は、ただきれいに片付けることではありません。5S活動にはルールがあり、そのルールを徹底して守っていくことが重要になります。ルールを守るために仕組みを作り、みんなで決めたルールを全員で守り続けることで、ルールを守る文化や組織風土までが育まれていくのです。
また医療、介護・看護の現場では、5S活動が果たすべき重要な役割として「安全確保と信頼される環境作り」があります。5S活動を通して必要な物(薬剤や器具など)をすぐに取り出せるための間違えない配置と表示で、誤薬や取り違え等のヒューマンエラーを防ぎ、清掃と清潔のルールを明確にすることで、感染リスクや医療事故のリスクを減らすことができます。