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介護現場のモチベーション維持のためにリーダーができること【中長期編】

介護現場のモチベーション維持のためにリーダーができること【中長期編】

「介護現場のモチベーション低下の背景とリーダーの初動ポイント」から始まった連載記事。最後の連載では「リーダーができること【中長期編】」を紹介します。前回の記事「リーダーができること【短期編】」の対策と組み合わせて実践してください。

介護チームのモチベーションを維持!リーダーができること【中長期編】

リーダーの場当たり的な対応だけでは、介護施設の現場で職員のモチベーションを維持するには限界があります。中長期的に職員が働き続けたいと思える状況や仕組みづくりが、リーダーに求められる重要な役割です。主に3つ紹介します。

職場の課題を見つけて解決する

介護現場には、利用者への声かけの仕方や業務の進め方、人員配置、時間配分など、見えにくい課題が蓄積しています。リーダーは日々の状況を観察し、職員の声や利用者対応の変化から課題を統合的に整理する必要があります。

問題を個人の努力不足で終わらせず、仕組みや施設運営の視点で捉え直すことが重要です。さらに、各チームや部署での良い取り組みを、施設内のほかのチームや部署へ水平展開する仕組みをつくると、施設全体の質向上につながります。

定期的に職員と目標・評価・フィードバックを行う

モチベーション維持には、職員が自分の成長を実感できる機会が欠かせません。定期的にメンバー全員と面談を設ける仕組みをつくるとよいでしょう。目標や役割を共有し、評価を言葉で伝えることが必要です。

また結果だけでなく、日々の取り組みや工夫なども承認することで、職員は現場での自分の仕事の意義を感じやすくなります。こうしたフィードバックが継続されることで、リーダーや介護施設への信頼感と定着意識が高まります。

介護職員の目標設定にはキャリアラダーを使うのもおすすめです。「介護福祉士でキャリアアップを目指すには?スキル・資格取得・管理者など」の記事で紹介しているので、参考にしてください。
スキルアップに役立つ資格や研修は以下の記事で紹介しています。
介護福祉士のスキルアップに役立つ資格一覧
介護福祉士のスキルアップにつながる研修

管理者と現場との連携役になる

介護施設では、管理者の方針と現場の実状にずれが生じることが少なくありません。リーダーはその間に立ち、職員の声や利用者の状況を管理者へ正確に伝える役割を担う必要があります。

また、施設の方向性や判断を現場におろしたときに、誤った解釈をしてしまわないよう、リーダーがわかりやすく共有することも重要です。この橋渡しが機能すれば、現場での職員の納得感が高まり、無用な不満や混乱を防ぐことができます。

まとめ

中長期的なリーダーの関わり方は、現場の課題を個人の問題とせず、仕組みとして整理することです。定期的に個別面談を組み、目標や役割を共有し、成果をフィードバックしたり、管理者と現場をつなぐ役割を担い、職員の納得感を高めて、働き続けたい職場づくりをしたりします。

また今回の連載でお伝えしてきたことは、職員のモチベーションを維持するためにはまず変化に気付き、リーダーが適切な行動をすることです。職員の悩み事や現場の状況によっても、どのような行動が良いのかは異なるため、今回紹介した短期編・中長期編の具体策を参考にしてください。

リーダーの行動一つで現場の雰囲気を変えられるので、ぜひ実践していきましょう。

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