松永早苗氏コラム〈3/3〉
- 松永早苗(まつながさなえ)氏
神奈川県立保健福祉大学実践教育センター
大阪府三島救命救急センターに勤務、2000年青年海外協力隊にてパラオ共和国へ派遣される。2006年感染管理認定看護師を取得し、臨床を経て看護大学の教員となり、2021年から現職。国際緊急援助隊感染症対策チーム、日本国際看護学会理事として活動している。
実践研究担当課長兼保健福祉学部准教授
感染管理認定看護師
あらゆる角度から感染症を研究しスペシャリストを育成しながら、地域貢献活動にも力を入れています。
第3回 病院や福祉施設にて食中毒が発生した時の対応
皆様の病院や福祉施設では、施設内にて食中毒が発生した時の対応を決めていますか。食中毒のよくある勘違いとして、「同じ食事を摂取した人は、みんな感染する!」「食中毒と言えば嘔吐や下痢」「加熱すれば食事は大丈夫」「とりあえず冷蔵庫に保存すれば大丈夫」があります* 1)。第1回、第2回でご紹介した食中毒の話を基に、皆様は食中毒の患者や利用者にいち早く気付き、食中毒を拡大させないために迅速に対応しなければなりません。
第3回は、食中毒が発生した時の対応についてご紹介します。