地域の人々の想いを多職種連携で実現する
地域包括ケアを進める上で「多職種連携」が課題になることが多いとよくお聞きしますが、そのあたりはいかがですか?
そうですね、在宅から病院・施設を行き来することが前提の地域包括ケアですから、地域における医療職や介護職がうまく連携することが重要です。しかしながら、元々違う職種ですし、また異なる事業所や法人となるとうまく連携することは簡単ではありません。同じ病院内のチーム医療ですら簡単ではありませんからね。
ここで重要なのは、ご本人がどのような生活を望んでいるのか、どのような暮らしを送りたいのか、その人の想いや価値観をくみ取って、これを異なる職種、異なる事業所をまたいでも共有していくことです。連携すること自体が目的ではないので、ご本人の生活を中心に考えることができれば、それぞれがしなければならないことが理解でき、自ずと連携が生まれていくことになると思います。