第3回施設経営者インタビュー 和光会グループ 山田豪氏
施設の運営、経営の今を読み解く「Management Rules(マネジメントルール)」。
第3回は、岐阜県岐阜市で1925年創業し、1966年に医療法人化、1998年には社会福祉法人を設立し、グループとして医療のみならず介護、障がい、子育てと地域のニーズに応えサービスの幅を広げてきた和光会グループの理事長、山田豪氏に施設経営の最前線を語っていただきました。
- 山田 豪氏
和光会グループ理事長
京都大学医学部附属病院、兵庫県立尼崎病院、倉敷中央病院 内分泌代謝・リウマチ内科などを経て、現在に至る。
糖尿病などの代謝疾患や内分泌疾患が専門。また、在宅での看取りや緩和ケアなど、在宅医療にも積極的に取り組んでいる。
岐阜エリアの地域包括ケアを担う、和光会グループ
本日は和光会グループ様の取り組みについて、いろいろとお伺いできればと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
和光会グループ様はこの岐阜県で地域に根差した医療、福祉の経営をされていると伺っております。
そうですね。1925年創業で、私の曽祖父が始めた内科小児科の有床診療所が始まりです。1945年には岐阜の空襲があり焼失しましたが、戦後再建して1966年に医療法人化しました。戦後は祖父の専門である肝臓病で有名でしたが、1990年に新病院になり、救急にも力を入れていました。そしてその頃から高齢化や孤独死、当時は痴呆と言われていた認知症、社会的入院等が大きな社会問題となってきており、医療だけでは解決困難な地域課題を意識するようになりました。