黒木利恵氏コラム〈3/3〉
- 黒木 利恵(くろきりえ)氏
地方独立行政法人神奈川県立病院機構
神奈川県センターに勤務、2004年感染管理認定看護師を取得し、2019年より神奈川県立保健福祉大学実践教育センターにて専任教員として勤務、2024年より現職。WHO 手指衛生多角的戦略に基づく手指衛生指導者育成セミナー運営をはじめ、神奈川県感染症医学会評議員、神奈川県健康医療局新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部感染症対策指導者及びC-CAT業務従事者とし立がんて活動している。
神奈川県立循環器呼吸器病センター 看護局 主任看護師
感染管理認定看護師
高齢者施設等へ訪問し、感染対策指導や職員教育などを行い、
現場からの信頼も厚い。
第3回【インフルエンザ感染症・ノロウイルス感染症の感染対策のポイント】
インフルエンザ感染症とノロウイルス感染症を各施設で計画的に予防し対策を行うポイントは、組織的な感染対策の実践である。その具体的な方法について例を挙げて説明する。
1. 組織体制
医療・介護・障害者施設等では、施設内に「感染対策委員会」が設置され、委員会は定期的に開催されている。インフルエンザやノロウイルスの感染症の予防対策についても、委員会で検討され、予防計画と発生時対応がマニュアル・手順となり、現場職員へ提示される。