小林香織氏コラム〈2/3〉
- 小林 香織(こばやし かおり)氏
一般社団法人コグニティブ・サポート 代表理事
心理学を応用した介護事業コンサルティングに定評がある。
ベストワン株式会社 代表取締役
全国の介護保険施設にてBCP作成コンサルティングを実施し、最大拠点120箇所を有する医療介護法人のBCP作成実績がある。
セミナー講師としても活躍しており、BCP講座、感染症対策等をテーマに介護施設の個別研修、個別指導を手がける。
2. BCPの重要性 ハザードマップの活用
BCPは最悪の状況で職員が出勤出来なくなることを想定し計画します。災害のBCPはまずはハザードマップを用いてスタートです。洪水、氾濫、津波、土砂、液状化、火山、その他ハザードマップがあります。各地域、各事業所の最悪の被害想定を検討します。この場合、職員さんの家のハザードマップはどうなっているのか。各自確認することで自身の環境に初めて気づくこともあります。
最悪の場合、本当に出勤可能なのか。または帰宅可能なのか。自身が被災することも検討されるのです。さらには、例えば洪水の場合、水が引くまでに何時間なのか、または何日かかるのか。水道や水道、ガスが止まった時は何日くらいで復旧するのか。このような想定も必要です