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【イベント報告】
大阪・関西万博
「未来のおむつコレクション」

【イベント報告】大阪・関西万博「未来のおむつコレクション」

【イベント報告】大阪・関西万博「未来のおむつコレクション」

2025年6月24日、一般社団法人日本福祉医療ファッション協会が主催するO-MU-TSU WORLD EXPO(未来のおむつコレクション)が大阪・関西万博 EXPOホールで開催されました。私たち株式会社リブドゥコーポレーション「Live+Do」のチームは、この企画のコンセプト「障がいを抱えていても、排泄に悩みがあっても、誰もがオシャレを楽しめる世界へ。」に共感し、3つの作品とともに参画しました。

当日は、大阪・関西万博 EXPOホールが満席となる盛況で、14:00~15:30は演出家のテリー伊藤さん、宇宙飛行士の金井 宣茂さん、主催者である一般社団法人日本福祉医療ファッション協会の平林 景さんによるトークショー、16:00~16:30には未来のおむつコレクションが行われました。私たち「Live+Do」チームが出展した未来のおむつコレクションについてこれからご紹介します。

コレクションのテーマは「ROCK&MODE」

大人用紙おむつメーカーである私たちが考えたこともなかったテーマです。「ROCK&MODE」を言い換えるとすれば、「クールでカッコいい」ということでしょうか。高齢者だけでなく様々な世代の排泄に困るシーンをいろいろと考えながら、「 “ この人 ” が “ こんな場面で ” 着けてみたいおむつ」のアイデアを熟考しました。その中から、コレクションでランウェイを歩いてくださるモデルさんのキャラクターにフィットするアイデアを3点厳選しました。

普段私たちは紙おむつをできるだけ目立たないように、隠せるようにと考えていました。今回はROCKでMODEなコレクションです。「魅せる」という視点でアイデアをブラッシュアップしていきました。

魅せるおむつを考えた3作品

おむつを構成する要素を「吸収体」と「吸収体を身体に固定する外装」と考え、吸収体には私たちの既存製品を利用し、外装部分は今回のコレクションのために一からデザインを考案しました。

➀ 黒いパンツ型紙おむつをベースに

モデル写真提供:一般社団法人日本福祉医療ファッション協会

「ROCK&MODE」で思いつくカラーはモノトーン。紙おむつの多くは白で構成されているので、カラーは黒を選択しました。私たちリブドゥコーポレーションにはアメリカにLiveDo USAがあり、アメリカで男性用の黒いパンツ型紙おむつを製造販売しています(商品名:LivDry® Protective Underwear FOR MEN BLACK ※日本では未発売です)。この商品をアメリカから取り寄せ、作品のベースに使用しました。

黒いパンツ型紙おむつにブラックヴェールを装い、エレガントなロックルックを表現しました。世界でも活躍されている日本を代表するプラスサイズモデルの桃果 愛(Momoka Ai)さんが華麗に着こなしてくださいました。

② おむつそのものをアウターに

モデル写真提供:一般社団法人日本福祉医療ファッション協会

通常の大人用おむつは、紙おむつでも布のホルダーでもその上から衣服(ズボンやスカートなど)を着用します。本作品は尿パッドを固定するホルダータイプですが、作品そのものがアウター(衣服)として機能します。コレクションにあたり、おむつを隠す普通のズボンではないということを見せるために、サイド部分には大胆なスリットを入れ、何も中に着けていないことをアピールしています。尿パッドはズボン内部に設置されたハンモックネットに固定されています。

また、構成する素材は紙おむつに使用されている不織布ではなく、防護服などに使われている強度のある不織布を採用しました。宮崎県で活動されているモデルの美叉輝(Misaki)さんにMODE感を演出して着用していただきました。

③ 腰巻+ふんどしのハイブリッド

モデル写真提供:一般社団法人日本福祉医療ファッション協会

日本古来の衣服として着物があります。着物を着る際には下着として腰巻(裾除け)を用います。その腰巻にふんどし形状を組み合わせ、吸収体を固定できるようにしたのがこの作品です。身体に巻き付ける部分をミニスカート丈のシースルー素材にし、片側にレースのタイツをガーターベルトで繋げました。

今回最も制作に時間を要し、コレクション1週間前にようやく完成した作品です。ウクライナ出身のモデル  ダリアさんは私たちが想定した以上に脚が長く、サイズ調整に苦慮しました。ですが、ランウェイではそのスタイルを最大限に活かし、「カッコいい」という言葉がぴったりの着こなしを披露していただきました。

イベントを終えて

今回のコレクションには、日本の紙おむつメーカー7社、インナーウェアメーカー1社が参画し、一般社団法人日本福祉医療ファッション協会の作品とともに未来のおむつコレクションを創りました。私たちリブドゥコーポレーション「Live+Do」チームは紙おむつメーカーでは唯一、布素材を用いた作品を2点出展しました。

「障がいを抱えていても、排泄に悩みがあっても、誰もがオシャレを楽しめる世界へ。」というテーマのもと私たちのフィロソフィー「ひとつひとつの想いと生きていく」を深く考えることができたイベントでした。

Live+Do 紹介記事URL:【イベント報告】大阪・関西万博「未来のおむつコレクション」 | 介護にプラス ライブ プラス ドゥ

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