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【小黒 佳代子氏コラム】
くすりの扱いと
栄養について〈2/3〉

【小黒 佳代子氏コラム】くすりの扱いと栄養について〈2/3〉

小黒 佳代子氏コラム〈2/3〉

小黒 佳代子(おぐろ かよこ)

株式会社ファーマ・プラス専務取締役(薬剤師)
日本褥瘡学会褥瘡・創傷専門薬剤師

プラス薬局高崎吉井店にて薬剤師として勤務。
大学病院、調剤薬局の勤務を経て、2009年に現・代表取締役とともに群馬県でプラス薬局を開業。地域に根ざしたかかりつけ薬局のあり方を模索し続け、在宅医療にも力を入れる。日本在宅薬学会、日本褥瘡学会では理事を務める。

適正な薬物療法の実践を患者さんとともに考えられるオンリーワンの薬剤師になりたいと思い活動している。

栄養状態が薬効に与える影響──“食べる力”が薬の効き方を変える?

 高齢社会の進展とともに、薬の服用と栄養状態の関係はよりいっそう重要性を増しています。管理栄養士が「栄養の専門家」として活躍する場面は、単に食事内容の調整や栄養素のバランスを整えることにとどまらず、薬物療法の安全性と有効性を高める役割を薬剤師と担うことが可能であると思っています。そのためには栄養状態が薬物療法に影響を与えることについても知っておく必要があります。今回はその基礎知識についてお伝えします。