菊地 雅洋氏コラム〈1/3〉

- 菊地 雅洋(きくち まさひろ)氏
北海道介護福祉道場あかい花代表
社会福祉士、介護支援専門員等の資格を保有し、『人を語らずして介護を語るな』シリーズ等の著者として知られる。
あかい花介護オフィスCEO
そのほか多数の著書を出版しており、最新の「きみの介護に根拠はあるか~本物の科学的介護とは」も人気が高い。
ブログで介護関係の最新情報や持論を公開しており閲覧者数が多数。
看取り介護は特別なケアにあらず
我が国はかつてない多死社会の中で、医療機関の病床削減が政策的に進められるため、必然的に医療機関で死ぬことができない人が増えることになる。そうした方々が「看取り難民」とならないように、暮らしの場でごく当たり前に看取り介護が行われる必要がある。その為施設サービスや、居宅サービスの区分に関係なく、全ての介護関係者が介護サービス利用者の死に際に関りを持たざるを得なくなり、その中には看取り介護のチームメンバーとして関わるというケースも増えていくことになる。よってすべての介護従事者が、看取り介護の正しい知識と援助技術を得る必要がある。
だがそれは医療のスキルを介護従事者が獲得していくという意味ではなく、介護の知識・技術として看取り介護スキルを獲得していくものである。