前回の記事「介護現場のモチベーション低下の背景とリーダーの初動ポイント」で触れたように、職員のモチベーション低下のサインに気付いた時に行動するのがリーダーの役割です。次回の記事では【短期編】としてできることを紹介します。
介護チームのモチベーションを維持!リーダーができること【短期編】
短期的に有効な解決策は、現場の不満や時間的負担を減らす関わりをすることです。
具体的には3つあります。
全員と活発なコミュニケーションをとる
介護現場のリーダーに必要なのは、メンバー全員と日常的に言葉を交わすことです。互いを知ることは信頼関係の構築につながり、信頼する人の言葉は心に響きます。
また、日頃の対応や努力への感謝、評価できる点などを具体的に伝えると、職員は自分の役割や成長を実感でき、報酬だけに頼らない内発的動機付けにつながります。
自分の仕事が利用者や施設に貢献していると理解できれば、現場での主体性が高まり、職員のモチベーション向上に直結します。
相談しやすいチームにする
職員が悩みを抱え込む状況は、介護現場では珍しくありません。
リーダーが話を遮らしたり話しかけづらい雰囲気を出したりせずに、耳を傾ける姿勢を示すことで、施設全体の空気は大きく変わります。業務や人間関係、時間配分への不満など、どのような相談も受け止めることが重要です。
またリーダーと職員だけではなく、職員同士が相談しやすい雰囲気づくりも大切です。発言しても責められることのない、心理的安全性が担保されたチームの風土をつくりましょう。
相談しやすい環境が整えば、問題が深刻化する前に共有され、問題が早期解決しやすくなります。
ミーティング時間を確保する
短期的な改善には、定期的なミーティング時間の確保が必要です。介護施設の現場では、利用者対応などの直接業務が優先される傾向があります。しかし、各職員が困っている状況を共有する場がなければ、不満は蓄積します。
限られた時間でもよいので、意見交換の機会を設けましょう。毎日の10分間ミーティングでは現場の課題や利用者対応の工夫を共有し合うだけでも意味をなします。
定期的に行うチーム全体の目標設定などの場合は、しっかりと時間を確保した上でスムーズに進められるような準備をしてから、当日はリーダーが進行役となり、できるだけ建設的な意見を聴取し、前向きな話し合いにすることが重要です。
まとめ
介護現場での職員のモチベーション維持には、リーダーの行動の積み重ねが大きな効果を発揮します。職員全員とのコミュニケーションを日頃から増やし、どんな内容でも相談しやすい風土をつくり、短時間でもミーティング時間を確保することが重要です。
この積み重ねが、リーダーへの信頼とモチベーション維持につながります。また次回配信では【中長期編】をお届けします。ぜひ今回の【短期編】と併用して日々の業務にお役立てください。