第8回施設経営者インタビューグレイスヴィルまいづる 淡路由紀子氏
利用者主体のケアを、利用者主体の暮らしを

【利用者様個室】
ユニットケアとは「入居者一人ひとりの尊厳を守り、個別の暮らしを尊重する」とありますが、改めてご説明いただけますか?
ユニットケアというと、決まった規格の個室でハード面を整えて、ユニットごとにケアする、ということだけが見られがちですが、それよりも前提として、「利用者主体のケアを行う」ことが大事だと考えています。ユニット型特養(新型特養)というのが2002年頃法制化されたのですが、そこには、「入居者一人ひとりの意思及び人格を尊重し、施設サービス計画に基づき、その居宅における生活への復帰を念頭に置いて、入居前の居宅における生活と入居後の生活が連続したものとなるよう配慮しながら、各ユニットにおいて入居者が相互に社会的関係を築き、自律的な日常生活を営むことができるよう支援すること」と定められています。一般的に、自宅で、地域で暮らしているときと比べると、特別養護老人ホームに入った時にいろいろなものを失う感覚があるんですが、不自由になった身体でも、新しい暮らしを見つけるというのが大事な考え方で、ここに来ても利用者は以前と同じように自由な暮らしができる、という点が一番大事なポイントだと思っています。 そしてそれを提供するには、ケアプランがなくてはならない。利用者1 人ずつにカスタマイズされたプランがあって、「24シート」通りにそれを24時間実行していくことが重要です。