避難所で高齢者の心身機能の低下を防ぐには? 厚労省、リーフレットやチェックリスト通知
《 介護保険最新情報Vol.1164 》
厚生労働省は1日、災害の発生を受けて避難所で生活することになった高齢者の生活不活発病の対策、認知症の支援に関する通知を全国の自治体に発出した。介護保険最新情報のVol.1164で周知している。【Joint編集部】
例えば今年7月の大雨。秋田県などでは住民らを受け入れる避難所を開設して救済にあたった。避難生活では高齢者らの心身機能の低下が懸念されることから、厚労省は改めて注意を呼びかけた形だ。
通知では、心身機能の低下を防ぐために役立てられるリーフレット、チェックリスト、マニュアルなどを紹介。できるだけ体を動かすこと、何らかの楽しみや役割を持つこと、認知症の人の専用スペースを設けることなどが対策になる、と助言した。
リーフレットやマニュアルの具体的な内容は通知から
このほか、「安静第一」「無理は禁物」と思い込みすぎないこと、動きやすいように周囲を片付けておくこと、歩きにくくなったら杖で工夫すること、なども呼びかけている。
厚労省は、「必要に応じて掲示・配布して避難所での保健指導、介護予防、生活支援に活用して欲しい」と要請。今は被災地となっていない自治体にも参考とするよう促した。
介護ニュースJoint提供
避難所で高齢者の心身機能の低下を防ぐには? 厚労省、リーフレットやチェックリスト通知(掲載日:2023年8月2日)