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経営理念を現場に浸透させる介護リーダーの役割とは

経営理念を現場に浸透させる介護リーダーの役割とは


介護現場において質の高いケアを継続的に提供するには、組織が掲げる「理念」の浸透が欠かせません。理念は、職員が日々の判断に迷った際の羅針盤となります。

本連載では、ケアの質を根底から支える「介護の理念」をいかに現場に浸透させ、組織の一体感を生むか、介護リーダーの役割を中心に解説します。

経営理念を現場に浸透させる介護リーダーの役割とは

理念浸透における介護リーダーの重要な役割は、単に経営層の言葉を伝える「伝言係」ではなく、職員の行動を変える「翻訳者」となることです。

浸透には、共有(Share)し、理解(Understand)し、自分ごと(Personalize)にし、実践(Practice)するという4段階のプロセスが重要です。

特に理解することから自分ごとへの移行が難しく、介護リーダーの関わりが鍵となります。多くの介護の経営理念は「介護の三原則」を土台としており、まずはこの基本を介護リーダー自身が理解し、実践できているか確認しましょう。具体的な浸透方法は第2回、第3回で詳述します。

まずは介護の三原則を理解し実行しているか確認

ご存知の通り、介護現場の基本となる考え方が「介護の三原則」です。これは1982年にデンマークで提唱された理念で、世界中で採用されているほか、日本の介護保険制度の基本理念とも合致しています。

理念を形骸化せず、職員が「自分たちの指針」として捉える第一歩は、この普遍的な考え方を現場の具体策に落とし込むことです。介護リーダー自身が、この三原則を日々のケアで体現できているかが問われます。その内容を具体例とともに見ていきましょう。

自己決定の尊重