第8回施設経営者インタビューグレイスヴィルまいづる 淡路由紀子氏
「顧客体験価値」という考え方でケアの質を高める
一朝一夕で、今のユニットケアが完成したわけではないんですね…。すごく勉強になります。
単純にスタッフのレベルが高いとか低いとか、そういう問題ではないと思います。管理者やトップがその施設の理念や方針をどう考えて、どう進めていきたいのか、強いリーダーシップを持つことが重要だと思いますね。今、私たちが取り組んでいるユニットケアのやり方を導入しても、一気にすべてが変わるわけではありません。最初に、1チーム1ユニットで固定する、というやり方をしたとき、各ユニットが縦割りになってしまって…。隣のユニットに「もっとこうした方がいいんじゃないかな」と思ってもなかなか口にできない、そういうこともあったんですね。

【施設内のフロアマップ】
やり方を変えることの難しさもあったんですね…。
そうですね。ただ、利用者は法人との契約でここにいらっしゃるわけですから、スタッフ間がそういう意識では困るわけです。ユニットごとの考え方の違いを是正する、法人全体での考え、つまりユニットケアをどういう形にしていきたいのか、を伝えて正しい方向に導いていくトップのリーダーシップが重要になるんです。