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【せんだんの丘 土井施設長】
Management Rules〈3/4〉

【せんだんの丘 土井施設長】Management Rules〈3/4〉

施設経営を改善する新たな事業の創造

新しい事業に…というようなお話も出てまいりましたが、せんだんの丘様が取り組まれている事業の多角化についてお伺いしたいと思います。

今、我々は在宅復帰された方に紙おむつを中心とした商品をお届けするというサービスを行っています。ただ収入を得る道筋としてこの宅配サービスを始めたわけではないんですよね。せんだんの丘は老健施設なので、この施設に入所している時に、その方の排泄支援、さまざまにトライアルをかけていった結果、より望ましい排泄ケアが提供できて、排泄自立までに至る。なかには紙おむつから軽失禁パッドになったとか、いろんな事例があります。そういう状況でご利用者様が在宅に帰った時に、ご家族から「こんなに一生懸命色々やってくれたのはいいんだけど、このおむつ、どこにも売ってないじゃない」と言われて…。実際にドラッグストアに行ったら、本当にその地域では対象のおむつが売っていなかった。ドラッグストアだと売場面積が限られていて、我々が扱っているように、すべてのおむつが置いてあるわけではないですからね。

特に大人用紙おむつは嵩張りますからね、お店ではすべての商品を陳列できないですもんね。

施設の中では多種多様な紙おむつを使っているわけですよ。ご利用者様のあらゆる状況にあわせた紙おむつが必要になるわけですから。しかし自宅に帰ったら、その紙おむつが売っていない、と。私たちは在宅復帰された後も、折角改善した排泄の状況、これを維持するためにもフォローし続けないといけない、地域に紙おむつをお届けしないといけない、そう思ったわけです。

しかし、ボランティアで紙おむつをお届けするわけにはいかない、これをビジネスモデルに変えないと持続性が担保できないと考えたので、紙おむつ宅配の仕組みを維持するためにそれぞれの紙おむつに単価設定をすることになりました。この話をすると、誰が宅配を担当するのか、と人繰りの話になるんだけど、通所、ショートステイの送迎を行う人、施設の中に居宅介護支援事業所があれば、日々ケアマネジャーさんが地域を回っているので、これを担当している人がエンドユーザーの方々に紙おむつをお届けすればいいんです。元々地域を回っている車に載せてお届けするわけだから、新たに人を採用するわけでもないし、車を購入するわけでもない。